9月26日 総合病院主治医外来

腎臓がん

外来の前に処置室でステントを抜いた。

1分もかからないくらいあっという間に終わりました。

違和感はあったが痛みもなかった。

以下、先生とのやり取りです。録音を元になるべく先生の言ったことを忠実に再現しています。

その後、右の腎臓の痛みはありますか。(右はないです)

(左の腎臓だと思うのですが、石が出ました)【実際に出た石を見せる】

ほんとですか。(おとといです)左でしょうね。確実に。右は結構割ったので。

よかったですね。けっこう大きいと思います。割った石って感じでは全然ないので。

結石の分析に関しては、シュウ酸カルシウムでしたね。

腎臓の腫瘍に関しては、やっぱり悪いものかいいものかよくわからないんですよ。

MRIで撮っても。

普通悪いものだと偽被膜といって膜構造を擁するんですが、それが無いんですね。

そうすると良性としても普通は腎血管筋脂肪種といって、腎臓にできる良性の腫瘍は、

腎臓にできる血液と筋と脂肪の成分をメインとした腫瘍となるんですけど、

それの脂肪成分がちょっとないみたいなんですよ。

だけど血管筋腫みたいなものが出ることがあるのでそれとも判別がつかないということなんですね。

方法としては3つあって、ひとつは様子を見る、何もしないで。

良悪はっきりしない、あまり悪性も強く疑われるところでもないですけれども、否定はできない。

悪性ということは癌ということですが、だけども腫瘍が小さいので様子を見るというのがひとつ。

あともう一つは、針を刺して組織を取って、生検で癌かどうか調べるという。

昔は基本的には腎臓の腫瘍で針を刺して組織を取るというのは、

禁忌といってやってはだめなことだったんですね。

というのは、癌だった場合に、刺したラインで癌の細胞が飛び散るんで、

播種といって、癌の細胞をばらまく可能性がある。

針を刺したことによって血流にのってということがある。

最近はやらないことが多いんですけども、

まれにどうしても良性悪性の診断がつかないときにはやることはあるとは言われている。

でもリスクはありますよ。

あともう一つは、取ってしまう。部分的にということ。

ここの腎臓の腫瘍と根っこの部分も含めて少し腎臓が欠ける程度なんですけど、

手術で取ってしまうという選択肢としては3つ。

僕らのカンファレンスと言って会議では、うーん、

あんまり積極的に癌を疑う所見ではないから少し様子を見てもまあ、

そのかわり定期的に画像の検査で大きくなってこないか見ますけど、

今は腫瘍自体も小さいので様子を見るのが一つの手かなという話で終わっています。

検討してみますか。

手術するにしてもあんまりあせる必要もないので検討いただいてというところです。

(薬とか化学療法とかはありますか)

基本的には癌という診断がついていないので、手術以外にはないです。

腎癌が大きくてどこかに転移していれば、薬物療法とかはありますが。

癌だっだ場合には、手術して取ってしまえば、完治といって完全に治る可能性がある。

手術をするかどうか、取ってみたら癌じゃありませんでしたというと、

体にある程度傷があって入院もあって負担がかかることがあるんで、

やらなくていい手術かもしれないということになってしまうところがデメリットです。

難しい判断です。

(定期的に見てもらうってことですか)

画像の検査で見ていく、石も見ていかないといけないので、

CTで様子を見るということもできるので。

手術するかどうかも、最終的にはそこになると思います。今すぐ返事は必要ないので。

※石については、シュウ酸カルシウムは飲む薬はない

※尿酸値が高いので薬は飲んだ方がよい

※高血圧も内科でコントロールした方がいいです。

(今手術するとしたらどんな手術になりますか)

腎臓の部分切除の手術だと、

お腹を少し10センチ程度開けて腫瘍だけを取ってくるといった手術になるので、

だいたい1週間から10日の入院になります。

(費用は)

そこまではちょっと、保険はききますので。

播種(はしゅ)

作物の種をまくこと。種まき。

ウイルスや癌細胞などが生体内で最初に感染または発生した場所から離脱し、

体液の流れに乗って体全体に広がったり他の臓器に転移したりすること

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腎臓がん
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