腎細胞がんで使用する薬剤のメカニズム

腎臓がん

血管新生阻害剤というお薬
スニチニブ、パソパ二ブ、アキシチニブ、ソラフェニブは、
VGFの受容体、受け皿をブロックするお薬なんです。
血管を増やしなさいというサインが送られてくるけど、
受け皿のところをブロックするので、血管が入ってこなくなる
というのが、血管新生阻害剤というお薬なんです。
今後、出てくるかもしれない、カボザンチニブ、レンバチニブ
というお薬は、血管新生を阻害するだけではなくて、それにかわる
もう少し違うところも抑える、ダブルで抑えるというお薬で、
今後、新しく出てきます。

エムトール阻害剤というお薬
アフィニトールとかトーリセルといったお薬です。
これらは、HIFを作る、がんを成長させる別の経路があるんですが、
その途中に、エムトールというものがあって、それは、
HIFという血管を増やせというサインです。
このサインをブロックするのが、エムトール阻害剤というお薬です。
血管新生阻害剤とは違う場所で抑えるというお薬になります。

免疫チェックポイント阻害剤というお薬
がんがあって、リンパ節と血管があります。
体が、がんに対して、免疫で、リンパ球が、がんを殺す、
がんを体から排除しようと働くんです。
がんは、壊れて、がんの特徴を持ったタンパク質が、ばらまかれます。
ばらまかれたものを、APC(抗原提示細胞といいます)が、捕まえるんです。
それを、リンパ節までもっていきます。
リンパ節には、リンパ球がたくさんあって、
がんを攻撃する元になるような細胞がいるわけです。
APCが、がんがいたよとリンパ節で、細胞に教えます。
細胞は、血管を伝って、がんの場所まで行きます。
そこで、活性化した細胞は、がんをどんどんやっつける。
このサイクルが回っているうちは、がんを一生懸命やっつけてくれます。
しかし、リンパ節の中で、APCが見えるけれども、よくわからない、
全然活性化しない細胞がいます。それは、CTLA-4が発言しているので、
リンパ球がなかなか活性化しないんです。
なので、このCTLA-4をブロックすると、活性化するリンパ球が増える。
ヤーボイというお薬は、ここで働くお薬です。
オプジーボなどのお薬は、どこで働くかというと、
活性化した細胞が、血管を通って、がんのところまで来ます。
がんをやっつけようとするのですが、
がんが袖の下みたいなものを出すんです。
これで勘弁してくださいみたいな、
袖の下を出すのが、PDEL-1というタンパク質です。
がんが、そういうたんぱく質を出すと、細胞は、
右手を出してもらいます。その右手をPD-1といいます。
活性化したリンパ球が、ここで袖の下をもらって、
振り上げたこん棒を、ピタッと止めてしまう。
なので、袖の下をブロックしてしまうと、
また、振り上げているこん棒で叩き出すというのが、
PD-1とか、PDL-1 のお薬の作用になるんです。
なんとなくわかりましたか。
ここまでが、メカニズムの話です。

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