現在と近い未来

腎臓がん

2019年6月現在の腎がんの治療は、どうなっているかと言うと、
今のところ、中間、不良の人たちは、
ヤーボイとオプジーボの併用療法が標準と言われています。
ただ、少し、スーテントやボトリエントを使う人がいます。
予後が良好な人に関しては、基本的には、
スーテントもしくはボトリエントが、標準治療になっています。
では、一次治療で、スーテントやボトリエントを使った人が、
効かなくなったときに、二次治療で何を使うかというと、
今、多くの場合は、オプジーボになってます。
中間、不良の人たちで、ヤーボイとオプジーボを使った人たちは、
これが効かなかった場合に、二次治療でオプジーボを使っても、
おそらく、ほとんど効かないことが予想されるので、
インライタが使われることになります。
そのあとの、三次治療ですが、二次治療が効かなくなったら、
他にもいっぱいお薬がありますので、順次、患者さんの副作用の
バランスを考えながら、相談しながらやっていくというのが、
今のやり方です。
近い未来どうなるかと言うと、
インライタとキートルーダ、もしくは、
インライタとアベルマブというお薬が、
おそらく1年以内に出てきます。
なので、一次治療は、中間、不良の人たちは、
3つの選択肢が、出てきます。どれでもいいことになります。
良好な人たちは、もちろん、
スーテントとかボトリエントを単独で使ってもいいんだけど、
こういうのを加えた方がいいというデータが出ているので、
基本的には、この2つのどちらかということになると思います。
それを使った後、どうなるかと言うと、
二次治療では、もうインライタを使っていますので、
新しく出てくる、カボザンチニブというお薬、
もしくは、おそらく、レンバチニブも、
少し遅れて承認されると思うので、
この2つを使うことになると思います。
三次治療以降は、使われていないお薬を使っていくことになります。
ヤーボイとオプジーボのコンビネーションでやった人たちは、
この2つは使えますし、インライタを使うことができます。
インライタとキートルーダのコンビネーションが使えるかどうかは、
わかりませんが、オプジーボとヤーボイは、国の添付文書の中で、
一次治療しか使ってはいけないと言われているので、
二次治療で使ってはいけないという決まりがある。
もし、インライタとかキートルーダに、こういうような
しばりがついたら、ここは使えなくなります。
しかし、一次治療でなくても、二次治療でも、
使ってもいいということになったら、
ヤーボイとオプジーボを使ったあとに、使うことも、できなくはない。
カボザンチニブとオプジーボの併用だったり、
レンバチニブとキートルーダの併用だったり、
そういうような治験が今、やられていますので、
臨床研究の結果が出てくると、もしかしたら、一次治療の選択肢が、
まだまだ増えてくるかもしれないというのが、今の状況です。

腎臓がん
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